読みたいことを、書けばいい。表紙

人に読んでもらえる文章を書くためには

  • 2019年9月19日
  • 2020年4月29日
  • 雑記

僕は本屋である1冊の本を目にした

”読みたいことを、書けばいい。”

タイトルからしてライティングに関する本か、今の僕にとっての課題だし前書きと目次だけでも見てみるか・・・

軽く立ち読みするだけのつもりだったがこの選択が間違いだった

ある理由があってこのまま立ち読みするわけにいかず、この本は今、僕の本棚に並んでいる

著者の田中泰延さんってどんな人?

田中泰延(たなか ひろのぶ)さんは1969年大阪生まれ、コピーライター・ライターとして電通に24年間勤務した後、2016年退職、自称「青年失業家」と称してフリーランスで活動しているよ

コピーライター上がりのライターなだけあって、まずは思いつくままに文章を書きなぐっていらない部分を削っていく、アピールポイントを1つに絞る、という必要最小限の言葉で表現することを得意・良しとする人、という印象を受けた

田中泰延さんの人柄を知る上で面白いエピソードとして、学生時代の就職活動中、電通やその他数社へのエントリーシートに

自己PR:トラック運転手
志望動機:御社が必要としているように感じたので
学生時代頑張った活動、それによって入社後に活かせること:4トントラックのことならなんでも聞いてください

と一見すると意味不明なESを書いた、という内容があった

いわく、「志望動機に書いてある条件を満たした人材なんだから僕のこと欲しいんでしょ?僕について聞きたいことがあればどうぞ」という姿勢だそうで、かなり肝が座っているというか、世間離れした募集要項の解釈をしているというか。

結果、巧みな話術で採用担当をしっかりと丸め込み2万人の応募者の中から採用は200人だけという電通から内定をもらうなど、言葉の使い方・人のひきつけ方に長けている人なんだなと思う

創作の話やハッタリに関するエピソードも多かったし、もしかしたらこのエピソードも創作なのかもしれないけど

読みたいことを、書けばいい。

さて、この本のオススメのポイントや僕が感銘を受けた内容などを書いていくよ

まず何よりもこの本をスラスラと読みやすくしている1番の理由である皮肉やユーモアだね

例えば、ブロガー・アフィリエイターに受けそうな皮肉を引用すると

無数の文章術の本に書かれているのが、「読む人は誰かをはっきりさせて書きなさい」というやつである。

いわく「20代女性に響く書き方」。そんなものがわかる50代男性がいたら、もうちょっと20代女性にモテているだろう。そしてそんなモテ方を知っている男は、暗い部屋で一人で文章など書かない。

アフィリエイターがライティングの前に予め設定するペルソナの話だね

この辛辣な筆者の返しにはとても笑ってしまったし、とても的を得た内容だと思う、僕だって暗い部屋にこもってないで女の子にモテたい

このような泰延節が随所にちりばめられているから読んでいて飽きない

そしてこのユーモアが良い息抜きになって軽い気持ちで本を読める

僕は前書きでツボにハマってしまったから、これは書店では立ち読みできないなって思ってすぐに買って帰ることにしたよ。

僕なら書店のビジネス書コーナーで肩を震わせてクスクス笑いながら本を読んでる人がいたらひくもん

私には何人か小説家の知人がいるが…彼らの頭の中では映画のようなものが上映され、それを文字に起こしているのだ。

…「ああ、頭の中で見えるものを書く人とわたしでは、脳の構造が違う」と悟った。

書くことにも様々な種類があって、書き方・頭の使い方が違うし向き・不向きがあるってこと

田中さんの場合は根っからのコピーライターであり、随筆家であり、皮肉の天才だ

そして、先程の引用もそうだけど、田中泰延さんは初志貫徹で自分に向けて自分が読みたいものを書きなさい、としている

つまりブロガー・アフィリエイターみたいに自分自身は使わないもの、必要ないものを文章で紹介する場合があることは前提にしてない

田中泰延さん自体電通の社員としてライターをやっていた以上同じような立場は味わっていたはずだけど、この立場が苦手になって会社をやめた、と冒頭で書いている

つまり、セールスライティング自体を理解せず述べているのではなくて、理解した上で述べていることに留意して欲しい

悪い言葉を発すると、悪い言葉は必ず自分を悪いところへ連れて行く。良い言葉を発すると、良い言葉は必ず自分を良いところへ連れて行く

これはこの前の記事の本 すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法 のメンタル文法の話ともつながってくるとも思う

※すぐやる!「行動力」を高める“科学的な”方法、についてはやろうと思ったことになかなか手を付けられないあなたへを読んでみて、メンタル文法については触れてないけど(笑)

自分の発した言葉による自分への影響は脳科学的なアプローチだけに関わらず、NLPや心理学でいうアファメーション(一種の自己暗示術)でも利用されてたり、かなりこの正当性を裏付けるデータは多いんだ

口から発している言葉だけじゃなくて頭の中で物事を考えたりするときにも人は言葉を使って内容を理解しようとしたり思考を整理してる、当然解釈するときにネガティブだと内容を受け入れないし望むような結果は得られないと思う

ポジティブであること、ポジティブであろうとすることを脳に言い聞かせることは成功する上で絶対に必要だと思う
・・・そこ、悪い言葉はダメって言ってるのにポジティブでいるのが難しいとか言わない!!

西島和宏さんという人が「映画評論を書いてみませんか。」と訪ねてきた。糸井重里さんが、それを読んである日「会いませんか」と京都へ招いてくれた。今野良介さんという編集者が狂ったようなメールを寄越し、「書籍をだしませんか」と声をかけてくれた。

行動を起こさなければ結果は得られない、その結果は次に繋がらない場合もあるし思いがけないような新たなチャンスを読んでくれるかもしれない。まずはとにかく行動すること

さっきの良い言葉・悪い言葉の引用とも繋がるんだけど良い言葉を自分に投げかけて自分自身をコントロールすることで諦め癖・負け癖が解消できるし継続できる・行動できる、そうやって続けていくことで新たなチャンスが巡ってくるものだと思う

ブロガー・アフィリエイターに求められるライティングとの違い

正直現時点で3000文字を超えてしまっているのでこの項目を追加するかどうかは悩んだ

しかし、僕なりにこの本読んだ考察を備忘録にするために必要だろう

”自分が読みたい記事を書く”のだ

まず、セールスライティングに関しては田中泰延さんが望まない分野であり、特に記述をしていないので触れないこととする

田中泰延さんはライティングに関して述べているのは、「調べることが書く為に必要な作業のほぼ全て」ということ

これは多くのアフィリエイターやブロガーも納得するだろうし、共感を得られると思う

しかし、田中さんの「調べる」は僕たちブロガーの比ではない、テーマが決まればネットだけでなく書籍を一通り読み歴史的な書籍などを図書館や資料館、現地に赴くなど1次資料から漁りに行く

これ以上調べられる資料はない、という状態から文章を綴ることで根拠を伴った信頼性の作品を仕上げ、評価を得ている

ブロガーの場合も事実に基づいた記事を書くことは大前提だが1つの記事を書くのに図書館をめぐり資料を調べて・・・とやっていたら1記事書くのにどれだけ時間を費やすことになるだろう?

特にアフィリエイターの場合は旬・トレンドな情報をいち早く収集し提供するジャーナリストのような側面もある、質と量のトレードオフが必要だ

また、記事数やキーワードになる単語数が多くなるほどSEOとしても強くなるのでその意味でも短時間で量をこなせることは非常に重要なファクターである

つまり納期までのスパンが違う、というのがライティングに差が出てくる1つの要因だろう

それともう1点、ブロガー・アフィリエイターのようなWEBライターの特徴として後から修正できることがある

例えばデジタル家電などはファームウェアのアップグレードがあって、紹介したときと商品の仕様が異なったりすることがある

本や出版物は後から修正が効かないが、WEB上の記事ならそれが可能だ

カメラの比較レビューなら新商品が出てくれば今までのままでは古い情報、となってしまうので新しく記事を作るか書き直しが必要になる、これ以上修正の必要のなくなる完成形というものはない

それならある程度の形になった時点で読者の反応を見ながら加筆・修正などを行えばよいと思う

・・・ただ、お願いだからデタラメな内容や記事を書いてアクセスを集めたりするサイトは消えて欲しい

まとめ

う~ん、「書くこと」をテーマにしたつもりだったけど、どちらかというと哲学的な話にまとまってしまったような・・・

この本の面白かったところ、良かったところをもっとアピールしていくとひたすらに皮肉やユーモアの抜粋になってしまう

でもそうすると、ただ「面白い本でした。」で終わってしまって要点や考察が何もかけないのが悩みどころで、他の部分を抜粋すると実は、「書くこと」はあまり考察の対象にならないという

ブロガーの人も、面白い・もっと読みたいっていう文章ってどんなものかを学ぶ意味で読んでみるといいと思う

この本を読み終えてしまったときに「あぁ、終わってしまった。」という寂しさすら感じた

ぜひ「読みたいことを、書けばいい。 episodeV 帝国の逆襲」を楽しみにしよう

あとがき

ビジネス書だけどビジネス書じゃない、そんな一冊

僕が普段運営しているサイトはお金のことだったり、仕事のことだったりで性質上堅苦しい内容や文章のものばかり

だからこそ自然と続きを読んでしまう田中泰延さんの文章は是非とも見習いたいと思った

余談だが僕の他の運営サイトは全て、です・ます調で書いてるよ

このサイトの文体を初めた時は自然とです・ますで書いてしまったり、なかなか大変だった

最近ようやくこの適度な口語調の書き方にも慣れてきたところ

いかに僕がこのサイトで新しい試みに挑戦しているかを知ってほしい、そして褒めて欲しい(笑)