今回は社員と個人事業主の兼業がいかにチートなのかをFPの観点から説明していくよ
この記事を読めば間違いなく副業したくなるはず
副業がOKならぜひビジネスを立ち上げて個人事業主して開業することを目指してみよう
経費計算の観点から見たメリット
まずなんと言っても個人事業主の強みといえば”経費”、
そもそも経費って何?って人に簡単に説明すると
業務上必要な出費=経費
僕みたいにパソコンで仕事をする人ならパソコンは経費
賃貸の1室を仕事部屋にしてるから家賃の一部も経費
その際に使用する電気代などの光熱費も経費
知り合いと飲みながら仕事の話をすれば接待交際費という経費・・・チートだ
僕の場合だと
欲しい物を見つける→なんとか仕事に繋げられないかな?→仕事にフル活用して経費にする
とかもある、欲しかったカメラを使って仕事をするために動画編集も覚えたよ
ここで仮に価格ドットコムなどを駆使して理論上の最安値が15万円のカメラを全額経費計上して計算してみよう
税率が20%の人なら15万円の20%、3万円が税金から返ってくる
実質3万円引きの12万円で購入したのと同じ計算になる
価格ドットコムの最安値からさらに3万円引きで買えるお店なんてまずないだろう
これが経費の強みだ
個人事業主の利益の考え方
さて、これが会社員と兼業だとどうメリットがあるのか説明していく
まずは一度話を一旦切り替えて商売の基本をおさらいしよう
利益はどの様に出すのか
売上ー経費=利益
売り上げから経費を差し引いたものが利益だね
もし経費が売り上げよりも多い状態だとどうなるか?
利益がマイナスになる、つまり赤字だ
兼業だと赤字でも黒字でも専業で仕事をするより有利に働く
まずは赤字状態の時
2つのメリットがある
会社員と兼業による経費のメリット①
個人事業だけの場合は赤字を翌年に繰り越して翌年以降の利益と相殺できる
つまり翌年以降に黒字化させないと恩恵を得られない
これが会社員+個人事業主だとどうなるか
赤字になった分はその年の会社員としての給与所得と相殺できる
(厳密には不動産所得・事業所得・山林所得・譲渡所得で相殺して、それでも出てしまった赤字を給与所得と相殺できる、補足だからあまりここは気にしなくていい)
赤字でも給与所得があるから生活には困らないしすぐに節税効果が得られる
例えば僕の場合だと家の一部をオフィスとして利用しているので家賃の一部も経費に落ちる
極端な話売り上げ0の赤字事業でもこの経費の効果がある以上メリットがある
ただ、今はこの節税を目的にした個人事業主の開業に対して国がにらみを効かせている
実際にはビジネスの実態がないのに開業すると国税局の怖い人達に罰金徴収されてしまうよ
節税のために開業するのはやめよう
会社員と兼業による経費のメリット②
赤字状態のもう一つのメリットは本気で個人事業主としてビジネスを軌道に乗せるとき
先ほども書いたが個人事業主のみで生活している場合は赤字は翌年以降に黒字化しないとその分お金が返ってこない
専業の場合は利益=給与、つまり生活資金なので下手なリスクは取れずに手堅くビジネスをする必要がある
でも会社員と兼業の場合は確定申告をすればその年の給与所得分からお金が返ってくる、事業資金も毎月お給料としてわいてくる
よく赤字状態やカツカツの状態を自転車操業というが、兼業の場合は太陽光発電の電動自転車に乗っているようなものだ
専業はビジネスに費やす時間の面で有利だが、兼業はお金の面で有利
特にビジネス序盤は時間があっても自分にできることは一部だがお金があれば自分にできないことや時間が足りないことを外部委託したりできるので非常に有利だ
ビジネスで時間をお金に換えるのは難しいけれどお金を時間に換えるのは簡単
だからビジネスを始める時は軌道に乗るまでは会社員を辞めちゃダメだ
会社員と兼業による経費のメリット③
今度は黒字になったときのメリット
黒字の場合でも専業より兼業の方が優遇されている
まずは個人事業主が黒字化した場合、65万円の利益までは確定申告の際に青色申告をすると非課税になる
こうやって個人事業主の話を聞いていると個人事業主って何でも経費にできるしずるくね!?ってなるよね
でも正社員にも”給与所得控除”っていう経費相当分の控除がある
要は「会社員もスキルアップのために本を買ったり給与の中から仕事の為に使っているお金があるよね、でもいちいち計算が大変だから一律の金額で経費にしてあげる」的な控除
具体的には会社員の人は年収180万円以上であれば基本的にどれだけ稼ごうと65万円の給与所得控除を受けている
これがもし会社員+個人事業主の場合は?
この両方のメリットを受けられるのだ、つまり会社員として65万円の控除+個人事業主として必要経費を計上でき、なおかつ65万円の利益までは非課税
さすがにチートだと思う
保険の観点から見たメリット
今度は健康保険について触れていくよ
この面でも会社員+個人事業主の兼業のメリットが出てくる
健康保険の分類と優先順位
日本は国民皆保険制度を採用していて、基本的にみんな健康保険に加入している
労働している人は会社員か個人事業主かで保険が大きく分けられる
会社員(社長も含めて)→社会保険
個人事業主→国民健康保険
ざっくり説明するとこんな感じ
じゃあ僕みたいに個人事業主と会社員の両方の肩書を持つとどうなるか
この場合は社会保険が優先される
保険料の計算方法
保険料の計算方法なんだけど
社会保険料は標準報酬月額といって4~6月の給与所得によって決まる、保険料を抑えたいならなるべくこの3ヶ月は残業をしないようにしたり給与を抑えよう
国民健康保険料の場合は給与所得や事業所得などを全て合わせた”課税所得”を元に決まる
この仕組みを利用すると兼業はすごく有利になる
会社員と兼業による保険上のメリット①
まず知っておくべき内容として個人事業主の収入は事業所得に分類される
つまり個人事業主と兼業で社会保険に加入している人は自分の事業が軌道に乗ってどれだけ稼ごうと保険料に影響しない
これはつまり会社員として年収200万円の人が個人事業で年収1億稼いだとしても年収200万円の人と同じ保険料の支払いになる
(計算方法上、兼業の人は給与所得や事業所得も合わせて計算する国民健康保険の方が正しいと思うんだけどね)
会社員と兼業による保険上のメリット②
国民健康保険の保険料は全額自己負担だけど社会保険は自分の保険料を自分と会社で半分ずつ支払っている
つまり個人事業主と会社員が同じ収入なら社会保険の会社員の方が保険料の負担が少ない
条件を満たした会社なら週に20時間働けば社会保険・雇用保険の対象になる、僕が最終的に週2.5日を目指しているのもここが理由
個人事業主として働く時間が残りの4.5日あればほぼフルタイムで個人事業主として仕事ができるのと変わりない
社会保険の加入条件を満たしつつ最大限個人事業主としてビジネスを拡大していくつもりだ
派遣薬剤師なら残業はほぼ0で副業OKだし契約条件の調整もしやすい
正社員薬剤師として働くよりも給料が高くなる案件も多い
加えて事業に失敗しても最悪薬剤師でなんとか食べていける
これだけ兼業に向いた資格・職種は他にないと思っている
僕が実際に働いた経験がある薬剤師派遣会社2社を比較・紹介しよう僕は求人数があることが薬剤師派遣会社の最重要事項だと考えている派遣契約が終了したときに新しい求人がないと死活問題だからねそんな派遣求人の案件数が最大級のヤ[…]
会社員+会社役員で働いた場合は?
もし会社員と個人事業主ではなくて自分で会社を立ち上げて代表取締役などの会社役員になった場合はどうなるか?
経費面では個人事業主と同様の節税が可能、むしろ経費計上できる部分が増える可能性もある
しかし社長として受け取るお金は役員報酬といって給与所得に分類される
つまり両方の給与を合算して保険料が決まるので健康保険上のメリットは受けられない
また、二つの会社で働いている場合は社会保険料はそれぞれの会社で按分になる
会社員で働いている方では折半だが、自分が立ち上げた会社は折半した先も自分で経営しているので結局全額自分で保険料を払っているのと変わりない
もし会社員と自分で立ち上げた会社が1:1で保険料を按分している場合は自分で3/4の保険料を支払うことになる
それに個人事業主は開業届を出すだけなので設立資金は0だが会社を立ち上げる場合は設立資金に最低でも20万円はかかるし
地方税などの税金が維持費として毎年かかってくる
売上規模がかなり大きくなり個人事業主よりも法人化して節税するメリットのほうが大きくなったときに初めて法人成りを考えればいい
結論
どれだけ会社員+個人事業主のWワークが優遇されているか理解してもらえたかな?
Wワークという働き方がつい最近浸透し始めたので一昔前の日本はWワーク働き方を前提にしていなかったからこんな事になっているんじゃないかと思う、今後法整備されていくのではないだろうか?
少なくとも今の環境なら、Wワークが可能な職場ならやるべきだ
現時点では会社員+個人事業主が最強
個人事業主として開業したい人へ
会社員+個人事業主がいかに優遇されているのか分かったしやってみたいけれど新たに始める事業プランもスキルもないって人へ
特にスキルがないし新しいスキルを身につける努力をするモチベーションもない
仕事をお願いする側になって考えてもらえばわかると思うがそんな人にお金を払って仕事を任せる気にはならない
今自分ができることでどうにかするのではなく、今世の中に求められているもので自分が興味をもって身に着けられそうなものを見つけるべきだ
その為のヒントになるサイトを2つ載せておくね
どちらも最近話題のクラウドソーシングサイトというやつだ
個人事業主やフリーランスと仕事を依頼したい人をマッチングするサービス
簡単なものだとアンケートの回答、エクセル計算などの事務作業のようなものからプログラミング、動画編集のような専門技術が必要な依頼まで様々だ
どちらも登録無料なのでとりあえず登録してどのようなスキルに需要があるのか、本当に今の自分のスキルでこなせる仕事がないのか一度確認してみるといい