アンサングシンデレラ

アンサングシンデレラの葵みどりが派遣薬剤師に向かない理由

  • 2020年2月18日
  • 2020年7月20日
  • 薬剤師

最近石原さとみさん主演によるドラマ化が決まり話題沸騰中のアンサングシンデレラ

今回は派遣薬剤師の視点から葵みどりについて解説していきたいと思います

アンサングシンデレラとは?

”アンサングシンデレラ 病院薬剤師の処方箋”は月刊誌のコミックゼノンで連載されている焼津市立総合病院薬剤科の富野浩充先生が原案、荒井ママレさんが絵を担当している漫画です

 

この漫画の主役は入社2年目で主に小児科を担当している病院薬剤師の葵みどり、

この主人公の葵みどりを中心に薬剤部や医師・看護師などの病院職員、病院に通院する患者達とのやりとりを漫画化した病院薬剤師にテーマを置いたマンガです

 

2020年4月にはフジテレビで漫画原作の実写テレビドラマ化が決まっていて、主役の葵みどり役に石原さとみさんがキャストとして発表されています

 

アンサングシンデレラの名前の由来

アンサングシンデレラ(Unsung Cinderella)の名前の由来について調べてみました

 

由来になっている言葉はアンサングヒーロー(Unsung Hero)

記録に残らず、褒められることもない陰の殊勲者・縁の下の力持ちという意味で

今回は主人公が女性なのでヒーローからシンデレラへと単語を変えた造語のようです

 

確かに薬剤師の仕事は表向きに評価されにくく、縁の下の力持ちという言葉がピッタリかもしれませんね

葵みどりが派遣薬剤師に向かない理由

葵みどりは正義感が強く、問題点・疑問点があれば解決できるまで模索する点などは同じ薬剤師としてとても尊敬します

しかし、あの働き方が派遣薬剤師として評価されるかと言ったら答えはNOです

葵みどりが派遣薬剤師に向かない具体的なシーン

漫画として画になるようわざと過大に表現しているので「それはちょっと・・・」というシーンはいくつもあるのですが、

特に漫画の2話目で薬嫌いのお子さんへの某抗生物質の飲ませ方に悩んでいる母親のお話

自分の担当の外来業務を休憩中の上司に代わってもらい、個別指導室で母親に実際に薬を服用してもらうシーンですね

普段お子さんに飲ませている薬を実際に母親に飲んでもらい、オレンジジュースと一緒に飲ませるとさらに苦みが強く出てしまい飲みにくくなることを理解してもらっていい仕事したね!!って場面です

 

なぜ派遣薬剤師に向かない行動なのか?

僕はこのシーンをみて、この人は派遣薬剤師ではやっていけないな、と思いました

 

具体的な状況判断として

  • 母親に口で説明しても改善してもらえないほどお子様の治療に非協力的、または理解力の低い印象だったか?
  • 本当に周りのスタッフの休憩を奪ってまであの対応をすることが最善だった?

この2点が理由です

僕は母親に対して、子供がどうやったら嫌いな薬を服用してくれるかを工夫しようとしている治療に協力的な母親という印象を受けましたし、

「オレンジジュースは薬の苦みが強く出てしまうので相性が悪いです、チョコレートアイスに混ぜて服用させるのがオススメです」と口で説明しても理解できないほど認知能力の低下している人には見えませんでした

 

また上司に対して「事情は後で話します」と、いかにも切羽詰まったふうに休憩を切り上げさせていますが

「クラリスをジュースで飲ませても服薬拒否される、と悩まれているお母さまがいます。おそらくオレンジジュースで飲ませたと思われるので実際に指導室で試飲して体験してもらいたいと思います」

たったこれだけの数秒で終わる状況説明すら余裕もないほど緊急な場面とも思えません

もしこのように説明していたら

「ジュースが本当にオレンジジュースなのかを確認して、その後口頭説明で対応できるだろ」で済んでいたでしょう

薬剤部全体の業務スケジュールが狂うような行動を取らなくてもいくらでも解決できるでしょ?って考えてしまいます

 

このような行動は派遣薬剤師の立ち位置を考えるとやってはいけない行動なのです

 

派遣薬剤師の立ち位置とは

派遣薬剤師は一人の薬剤師として患者と接するのは医療従事者として当然です

しかし、それと同時に派遣薬剤師にとってのお客様は派遣依頼をした薬局やドラッグストアです

 

自分の会社の社員でお店を回したいけど急な退職などでお店が回らないからその状態を何とかしてほしい

ほとんどの店舗はそんな理由で派遣薬剤師を雇用しています

 

つまり派遣薬剤師のメインミッションはお店が回る状態を作ることです

もちろん緊急性・重要性がある場合は医療従事者としてこの限りではありません

しかし今回はより効率的な解決案があるし、その方法が一般的なのにわざわざ店が回らない状態に引っ掻き回す行為は派遣薬剤師にとってタブーです

なるべくお店が効率的に回るには自分がどう動いたらよいかを配慮しながら働くのが派遣薬剤師の力量といえるでしょう

 

さいごに

漫画は不合理な行動の方が読者の「なぜ?」という関心をひきつけるので、あえてアンサングシンデレラの作者はこのように誇大な行動を取らせて表現しているんだと解釈しています

それを理解したうえでこれは派遣薬剤師としてはタブーだよ~ってお話をさせてもらいました

漫画の続き・ドラマ化楽しみにしています

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