労働者

同一労働同一賃金が派遣薬剤師業界にどのような影響を与えるのか

ついに4月1日に同一労働同一賃金が施工されました

非正規雇用労働者に影響する法律として騒がれていただけに

派遣薬剤師はどうなるのか様子を見ていた人も多いのではないでしょうか?

 

僕が働いている派遣会社にもいろいろと質問をして

どのような影響があり働き方が変わるのか確認しました

派遣薬剤師に転職することを保留していた人は参考になると思います

派遣社員の待遇を決める方法

まずは仕事とが具体的にどのように実行されるかについて

派遣先均等・均衡方式労使協定方式という大きく2つの方式があります

あまり細かな話は置いて大まかにどんな制度かを解説していきます

派遣先均等・均衡方式

「派遣社員の待遇を派遣先の会社員と待遇を同等以上にしましょう」というものです

派遣先の社員の人たちが仕事に対してどのくらいのお給料をもらっていたり、

どのような手当てがついているかなどの情報提供を得て、

その待遇に対して不遇にならないように派遣社員の賃金を設定します

 

派遣先の会社によって派遣社員の待遇が決まる方式です

 

労使協定方式

「派遣社員の待遇を同様の業種で仕事をしている人と待遇を同等以上にしましょう」という方式

その業種で仕事をする人の相場よりも不遇にならないように派遣社員の賃金を設定します

 

派遣先の社員の待遇は直接影響しないのがこの方式の特徴です

 

この平均賃金に関しては厚生労働省が毎年6~7月に算出

ちなみに薬剤師の令和2年度の基準値はこのようになっています

0年1年3年5年10年参考値(0年)
175520362315243628692097

 

参考ソース:厚生労働省 職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)別ウィンドウで開く (局長通達別添2)

左側の0~20年は1年間の給与・賞与(年収)を12で割って時給換算したもの

ここに手当金などを加味した参考値が一番右(0年目のみ)

手当金に関しては勤続年数であまり影響を受けないはずなので

大体基準値+300~500円といったところでしょうか?

 

この基準に加えて本人の能力レベルに応じてテーブルを設定して

最低時給を上げる制度が国によって定められています

 

派遣先均等・均衡方式を採用する派遣会社は少ない?

派遣先均等・均衡方式は派遣先の会社の社員がどのような待遇で、

いくらくらいの給料をもらって働いているのかの情報を

全て派遣会社に知らせないと派遣社員の待遇が決められません

 

ほとんどの会社はこのような情報を他の会社に洩らしたくないですよね?

 

どのくらいの給料を提示すればヘッドハンティングできるか?

などの情報として使われる可能性もないと言い切れないですし・・・

 

その為、派遣先均等・均衡方式を採用する人材派遣会社は派遣先から嫌がられる可能性が高く仕事が見つけにくくなる可能性があります

もし派遣会社に就職するのであれば労使協定方式を採用している派遣会社をお勧めします

 

クラシスのヤクジョブは労使協定方式を採用

僕が働いている薬剤師派遣会社のヤクジョブでは労使協定方式を採用しています

今回の同一労働同一賃金がどう影響するかについて担当者の方に色々と根掘り葉掘り聞きました

いの
先日私のランクが通達されました
能力レベルによってランク付けがされていますが
どのように影響しますか?
ヤクジョブ担当者
ランクが上がることによって最低時給の水準があがります
ただ派遣薬剤師は平均時給(=最低時給)を大きく上回ることがほとんどの為
賃金・待遇に関して大きな影響を及ぼすことはないです

派遣薬剤師の平均時給は都市部でも3000円くらい

一般的な薬剤師の平均時給の1.5倍くらいになります

国の制度上ランクテーブルを採用しているので最低時給が上がるようになっているけれど

派遣薬剤師はその金額より大きく上回るので実際はほとんど影響がないようです

 

いの
労使協定方式の年数はクラシスでの勤務年数ですか、それとも薬剤師の経験年数ですか?
ヤクジョブ担当者
薬剤師としての経験年数で決まります
ただし実際の経験年数ベースではなく相応の能力があると見込まれるものになります

クラシスでは会社での勤続年数ではなく

経験年数ベースで労使協定方式の年数テーブルを参照してくれるそうです

ただ、これも先ほど同様に派遣薬剤師は最低時給よりも大幅に上回っているので

あくまでも国の制度上で実施しているだけであまり影響はなさそうです

いの
労使協定方式では地方の方が物価指数が低く最低賃金が低くなっているけれど、
これは派遣薬剤師の実情と乖離していませんか?
ヤクジョブ担当者
地域ごとの計算基準までは教えられないが、今後も平均時給を下限として従来通りの時給を維持していく方針です

労使協定方式では地方の方が物価が低いのでそれを指数として最低賃金が低く設定されます

しかし派遣薬剤師業界はアクセスが悪い地方に行くほど時給が上がる傾向にあります

人材確保をするためにも今後もその方針で継続していくとのことでした

 

 

いの
以前に時給相場以上にもらっている人は同一労働同一賃金の観点から時給が下がる可能性があると聞きました、
労使協定方式では必ずしもその必要はないのではないですか?
ヤクジョブ担当者
おっしゃる通り、現状特に派遣薬剤師の相場以上の時給を頂いている方でも時給を下げるつもりはないです

以前に伺った際は派遣薬剤師の平均的な相場よりも

大幅に高い時給で働いている場合は時給が下がる可能性があると聞いていたのですが

今回の労使協定方式であれば「平均時給”以上”」であればよいので特にその必要はなくなったようです

高時給の案件を狙って派遣薬剤師を考えている人も安心ですね

関連記事

ヤクジョブってどんな転職サイトなの?安心して利用できる?僕は派遣薬剤師として様々な調剤薬局で働いているので多くの薬剤師の方とお話する機会があります新しい派遣先では「なぜ派遣で働いているの?」という質問をほぼ必ずされるのでその[…]

ヤクジョブ転職の評判

まとめ

今回は僕がヤクジョブで働いているのでヤクジョブのお話をしましたが

おそらくほとんどの薬剤師派遣会社が同様の仕組みになっているはず

 

つまり派遣薬剤師業界に限った話をすると

派遣薬剤師、派遣先の薬局のどちらにも同一労働同一賃金の影響はなさそうです

形式上での法律が変わっただけですね

フタを開けてみればなんてことのない制度改正で安心しました

 

正直、現状はコロナウィルスの影響による薬剤師の需要減少の方が問題になりそうです