結婚・出産を考えている女性薬剤師に向けて

  • 2019年10月28日
  • 2019年11月13日
  • 薬剤師

今回は結婚・出産を考えている女性薬剤師に向けて書いた記事だよ

結論としては派遣薬剤師という働き方がオススメだよ、という内容だけど派遣薬剤師になるつもりはなくても育休・産休やその手当の仕組みを理解するために知っておいてほしいな

逆に、すでに仕組みをちゃんと理解している人は”産休・育休を有効活用するために”の項目まで読み飛ばしてくれて構わない

後半はもともと派遣薬剤師で働くメリット・デメリットで書いていた記事なんだけど 5000文字を超える記事で読み飛ばしてしまう人がいたらもったいないと思い別記事にすることにした

そこまでしても読んでもらいたいほど派遣薬剤師という働き方はあなたにメリットがあるよ

産休と育休の制度・仕組みについて

出産育児一時金

健康保険の加入者が出産したときに出産育児一時金として赤ちゃん1人につき出産費用に対する一時金が42万円支給される

出産育児一時金支給の条件

  • 妊娠4ヶ月(85日)以上で出産したとき
  • 健康保険の加入者、あるいは加入者の配偶者または扶養家族

出産育児一時金は妊娠4ヶ月を経過した後の出産について、正常の分娩出産、帝王切開による出産だけでなく早産・流産・死産・人工妊娠中絶の場合であっても支給されるよ

この制度は後に説明する産前・産後休業とは別で、保険に加入していれば社保・国保、被扶養者誰でも支給される制度なんだ

出産育児一時金の手続方法

基本的には医院で申請を願い出ると医療機関と健康保険組合でやりとりになる、妊婦さんには面倒な手続きはない そのため上限の42万円を上回った場合のみ医院で42万円を超えた分の差額を支払う

逆に42万円を下回った場合は必要書類等を保険組合に提出し、差額を支給してもらえる 受取代理制度が可能な医療機関であればこちらも医療機関で必要書類等を送付してもらうだけで、指定した口座に差額分が支給される仕組みだ

産前・産後休業と出産手当金

産休は正式には産前産後休業という 出産予定日を基準に出産前42日(双子以上の場合は98日)を産前期間、出産後56日を産後期間といい、出産手当金が支給されるんだ

出産手当金支給の条件

  • 勤め先を休業していて無給状態であること
  • 社会保険の加入者であること

出産手当金は産前産後のお休みの間の所得減少を補うための制度、そのため無給であることが前提とされている、給与が発生する場合にはその分出産手当金から差し引かれてしまうからタダ働きになる

また、出産手当金は社会保険から支払われる、国保に加入している自営業の人、夫の健康保険の扶養者として加入している方は対象外なので注意!!

出産手当金の金額

手当金は標準報酬月額を基準に算出される

標準報酬月額は4~6月の給与で決まるよ この際に用いられる給与は手取り金額でも総支給額でもなく少々複雑だ ボーナスや出張交通費、慶弔費などの一時的支払いを除いた総支給額(ボーナスが年4回以上の場合は別)で計算する

例えば標準報酬月額が27万円の人は1ヶ月を30日で計算するので日当が9000円の計算だ

この2/3が1日あたりの支給額になるので6000円

産前・産後で合わせて98日間なので6000円☓98日=588,000円が合計の支給額になる

出産手当金の注意点

最初の手当金が支払われるのは産後約2ヶ月後だよ、

出産のタイミングなど一番お金が入り用のときには一旦は自己負担が必要になるのである程度余裕を持ってこう

育休制度と育児休業給付金

育休は正式には育児休業という

育休は産休とは違って女性だけでなく男性も取得可能だよ

育児休業給付金受給の条件

  • 原則1歳に満たない子供を養育する男女労働者
  • 1年以上同一の勤め先で継続して働いている
  • 子供が1歳6ヶ月になるまでに労働契約が解除されることが明確化されていないこと

育児休業中には給付金の支給があり、基本的には子供の1歳の誕生日まで取得可能 特例として父親・母親が共に育休を取得する場合は1歳2ヶ月まで取得可能だ

さらに、保育所を探しているが満員で子供を預けられず仕事に復帰できないなど特定の条件であれば2歳の誕生日まで取得できる

育児休業給付金は雇用保険から支払われる、同じ会社で雇用保険に加入し1年以上経過していることが条件だ

この条件で働いていれば非正規雇用でも対象になる、従業員501人以上の派遣会社であれば週20時間以上働くことで社会保険・雇用保険の両方に加入できる

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育児休業給付金の金額

給付金の支給額は休業前の直近6ヶ月の平均月収が基準になる 出産後0ヶ月~6ヶ月は平均月収の2/3の金額 出産後7ヶ月~12ヶ月(最長24ヶ月)は平均月収の1/2の金額が支給されるよ

育児休業給付金は上限額が定められていて令和元年8月~翌年7月までは 2/3期間は上限額が304,314円

1/2で給付される上限額が227,100円だ

毎年8/1に見直しが行われているけど今の所およそ月収が45万円で満額受け取れるね

しかも育児休業給付金は非課税な上に育休中は社会保険料免除・雇用保険料免除される、諸条件にもよけど手取り金額はほぼ働いていたときと同等の水準になるんだ

また、 育児休業給付金は産前産後休業と異なり給与所得があっても支給される

つまり副業がOKってこと、この場合には労働時間が80時間以下であることという条件がある

また支給額にも上限があって育児休業給付金との合計が休業前の平均月収の80%になるまでは給付金を減額されることなく受け取れる。 合計が80%を超えると給付金からその分が差し引かれてタダ働きになるから気をつけよう

育児休業給付金の注意点

育児休業給付金は育休取得後職場に復帰する前提であることが条件になっている

給付金をもらったあと退職して専業主婦になる、という場合には支給されない場合もあるので注意してほしい

また、出産手当金同様最初の支給開始までに数ヶ月が必要だからある程度の蓄えは用意しておこう

産休・育休を有効活用するために

さっき育休中は給与所得との合計が育休取得前の80%までは給与が発生しても満額支給されることを説明したね

もし勤め先で有給が残っていれば月に数日ずつ有給を消化して上限額まで調整することで家計の足しにすることも可能だ

また、僕のように個人事業主として事業所得がある場合は給与所得には含まれないからいくら稼いでもさっきの80%の上限にはひっかからない

派遣薬剤師の場合も社保・雇用保険に加入しているし派遣先との雇用契約と派遣会社との雇用契約は別なので派遣先が契約満了しても産休・育休取得後に復帰前提であれば取得可能だね

しかし注意点として育休取得条件の一つに、勤め先で1年以上継続して働いていることが必要だ

すでに出産予定の方の場合は転職すると育児休業給付金を受け取れない場合があるので現在の勤め先で産休・育休を取得するまでは勤務を継続しよう

妊活の一環として派遣薬剤師への転職を行うことは産休・育休を取得する上で非常に働き方の幅も広がり金銭的にも有利なので合理的だと思う

派遣薬剤師は産休・育休が取りやすくて手当をもらうのにも有利

派遣薬剤師は契約期間が定められているので産休や育休を取るときも予め契約期間を調整することで職場に迷惑をかけずにスムーズに産休・育休を取ることが可能だ

派遣薬剤師の場合は時給制だからボーナスがない、これが出産手当金や育児休暇手当金をもらう際にも非常に有利に働く 産休・育休について簡単におさらいすると

  • 出産手当金は標準報酬月額の2/3
  • 育児休業給付金は直近6ヶ月の平均月収、出産後0~6ヶ月は2/3(7~12ヶ月(最長24ヶ月)は1/2)

出産手当金に影響する標準報酬月額は区分分けされていたり地域にもよるので誤差はあるが、最高区分で月額139万円とまずカンストすることはないから単純に平均月収の2/3程度が貰えると思ってもらえればいい

普段の社会保険料を算定するときにはボーナスを加味して算定するのに、出産手当金の計算時には年3回以下のボーナスの場合はボーナスが加味されない、時給制でボーナスがないことが有利に働くのだ 育児休業給付金は6ヶ月の平均月収が約45万円でほぼ満額になって赤ちゃんが0~6ヶ月の間は約30万円・7ヶ月~は約22万円の給付金が受け取れるようになる

平均月収約45万円を得るよう逆算すると約2700~2800円の時給でフルタイムで働いていれば達成できる、幸いなことに派遣薬剤師であればそのような案件は普通にあるね ちなみに育児休業給付金の計算時にもボーナスは加味されない、ボーナスが多く支給される会社や薬局は育休・産休で給付金を得る場合は不利になるのだ

これで派遣薬剤師で働くことが産休・育休を取る予定の人にとってどれだけメリットが有るか理解してもらえただろうか?

育休を取るには1年以上の継続雇用が必要だから出産を考えているのであれば妊活の一環として派遣薬剤師になることも考えてみてはどうだろう?

産休・育休から明けて職場復帰する時の話

一度産休・育休に入ると、現場に復帰するにも雇用先の多忙さによっては残業させられたり、途中で上がりにくかったりとなかなか職場復帰しにくい場合がある

派遣薬剤師なら職場復帰する場合もまず契約条件を決めるので働きやすい条件で職場復帰できる 

また、多くの薬局は従業員が500人以下で週30時間以上働かないと社保の対象にならない、これがママ薬剤師さんを苦しめているなぁと色々な薬局で働いていて思う

でも従業員数501人以上の派遣会社であれば産休・育休から復帰する場合も週20時間以上働けば社会保険の対象になる

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つまり平日午前中4時間☓5日とか、旦那さんがお休みの土日に子供を見てもらって8時間☓2日と4時間1日、などで働く形も可能だ

まとめ

育休・産休の仕組みに関しては今は閉鎖しているが以前僕が運営していたFPサイトから引っ張り出してリライトしている、

ちょっと硬めの文章で読みにくかったら申し訳ない

あまりわかりやすく内容をまとめられず悔しいが、僕が派遣薬剤師という働き方を一番オススメできるのはどのような人?って聞かれたら間違いなく”結婚や出産を考えている女性薬剤師”だと考えている、ぜひとも一度検討してみて欲しい